PROJECT SYLPHEED クリア

宇宙物3Dシューティング

■ ストーリー
地球連合政府に所属する主人公カタナ、訓練任務中に地球から独立を訴えるアダン自由同盟から
奇襲攻撃を受けそれから両者間の戦争が始まる。

■ システム
3Dフライトシミュレーションのシューティングゲームです。
基本は宇宙なので地面があったり建物が邪魔したりなどはありませんが
360度なので上下左右の方向感覚が分かりにくいというデメリットもあります。

武器はノーズにつける機関銃系と3つのメインウェポン。
メインはつける部位により装備が変わるので例えば大型のキャノン砲は機体下部に取り付けたり
ミサイルポッドは両翼下につけたりなどになります。
同じ武器種でも必ずしも同じ場所に装着することは少ないので組み合わせの幅は広いです。

また普通のSTGとは違い必殺技というちょっと不思議な物もあります。
必殺ボタン長押しでゲージをため、溜めたゲージLvの必殺技が発動します。
Lv1だと全砲門射出、Lv2はブーストアタック(体当たり)、Lv3はスローになります。
必殺技は溜めたゲージ分に応じてシールドが削れるので多用は出来ません。

ゲームはストーリークリア型で撃墜した敵機やクリアしたサブミッションでポイントが貰え
そのポイントを消費して武器開発を行い新しい装備を入手できます。

■ グラフィック
360初期のゲームでSTGなのでグラフィックはそこまで凝っていません。
しかも背景は宇宙なのでエスコンのような街や背景は殆ど無いのでグラフィックのクオリティは
ほぼ皆無といってもいいぐらい。
プレイヤーキャラは戦闘中は顔アイコンで2Dですがストーリーシーンではプリレンダの
3Dムービーで見ることが出来ます。
ムービーは06年なので当時のクオリティと言うか。解像度も低めです。
逆にゲーム中のクオリティが高くないおかげかロードはかなり短いのでさくさくプレイできます。

■ 実績
ゲーム中の勲章と連動していて勲章を手に入れると解除されるようになっています。
なので条件を満たしてもリザルト後の勲章獲得シーンまで行かないと解除されません。
難易度は低めだけど1万機撃破や1ギガトン撃破の2つが繰り返し作業になります。
Sランク実績はハードでプレイするとよほどのことがないとS以外は取れないので
装備が揃ってからハードでプレイすると楽に取れます。

■ 総評
さくさくお手軽シューティング、75点。

このゲーム、装備が揃う2周目から面白くなってきます。
1周目はまずは自機の操作やステージ構成などを把握する初見プレイ。
2周目は1周目で獲得した装備やポイントで開発してマクロス的なミサイルプレイをするゲームです。
1周目も厳しいという人のために3回ゲームオーバーになるとそのステージをスキップできるという
初心者対策もされているのである程度強い装備を手に入れて2周から本番プレイと言うことも出来ます。
ちなみに装備は自動で獲得できる物と開発で手に入れるものがありますが
基本的に自動で手に入る装備が強いので殆ど開発しなくても大丈夫です。

オススメプレイとしては1周目をイージーでプレイして装備はコンドル105AM、ホワイトシャーク。
終盤でコルドロン50ロケット砲が貰えるのでそれに切り替えてメイン3はキャノンを適当に。
1周目の開発はビームのピルム→マルチパイク→スピアP→グレイヘッドを開発。
これはロングスピアの開発条件になっていてステージ7までにこれを開発しておくとステージ8で
ロングスピアが開発可能になります。
なのでグレイヘッドまで開発してロングスピアを出しておいた方が2周目でポイントが溜まってすぐに
ロングスピアが開発できるということです。

1周目クリア後はDLCのチャレンジミッションがプレイ可能となりタイムアタックから順番に開放されます。
このタイムアタックで貰えるスラッシュ220AMが結構強いのでロングスピアまでの繋ぎとしても
対シールド機としても使えます。

装備の種類でビーム系と実弾系の2種ありますが、ビーム系はシールドで防がれてしまい
先にシールドを削らないと本体にダメージが行きません。
逆に実弾系はシールド無視で本体にダメージが当たるのでシールド持ち、特にマーグラス戦は
実弾を詰んで挑まないと時間切れになってしまいます。

それとマクロスみたいなミサイルプレイと書きましたが、まんまそんな感じです。
ミサイルロックはそこそこ早い上に大体60機ぐらいロックでき、さらに視線ロック機能もあります。
パッドロックというターゲット機に視線のみロックすることが出来ますが、その状態で背後に回られても
背後の視線になりその視線内の敵をロックし続けることが出来ます。
ちなみに敵のAIは敵を追いかけると回避行動や自機の背後を取る行動をしますが
自機の背後に来た時は攻撃態勢になるので回避はあまりしなくなります。
これを利用してわざと背後を取られてパッドロックで複数ロックと言う方法で楽に落とせます。

残念な点
・画面内に情報が多くてごちゃごちゃして見づらい
味方機の識別番号や名前まで出るので他の情報やらが見づらいんですよね。
特に味方戦艦のアイコンは敗北条件に関わってくるので重要です。
またイベントアイコンの黄色のマークですが、敵も味方も同じアイコンとカラーで表示されるので
ミニマップの艦影が同じ黄色になって敵か味方か区別つきにくいというのもあります。

・死因:味方艦への衝突死
このゲームの死因トップは衝突死ですが特に味方艦に当たることが多いです。
物理的なダメージなのでシールド無視の本体ダメージなうえにスピードでダメージ割合が増えるので
補給しに艦にブーストかけて戻ったら艦の突起物にうっかりぶつかって一発大破でゲームオーバーなんてことも。
酷いのはアンテナ見たいなのが複数立ってる所に入り込んだらパチンコ玉の様にはじかれまくって死んだり。

・台詞が安い
プレイ中の会話が安っぽいですね。熱い展開には程遠いです。

・フレンドリーファイア
これは味方AIの指示にもよりますが、敵艦にロケットを撃ち込むと大抵味方機が突っ込んでてFFになります。
FFなのでダメージもあり、オーバーすると味方機は撤退するので注意が必要です。
1回開幕から敵艦落とそうとロケット撃ったら味方に直撃して1発で沈んだのが…。
AI指示で援護にして敵艦に向かうと援護は自機を狙っている敵に攻撃するAIなので
そのまま敵艦に突っ込んでロケットに巻き込まれるということが多いようです。
しかし、分散にすると勝手にミッションクリアの機体狙ったり1万機実績の取り分も減るので
基本フォーメーションがいいのかな。

・存在感ゼロのミッションセレクト
実績解除はストーリーモードでしか解除されないし、ストーリーモードでないと開発ができないので
ミッションセレクトはただの練習モードでしかありません。
ストーリーを始めからしなくても特定ステージの会話等が聞けるので補完用といった感じかな。

・ステージ2フェーズ3の初見殺し
2-3では敵の大型ミサイルが飛来してそのミサイルを落とすミッション。
このミサイルですが、ターゲットマークがついている真ん中を狙わないと中々落とせません。
戦闘機のように後ろから追いかけてもダメージが殆ど入らないので1周目の装備だと火力不足でミサイルが
当たってゲームオーバーってことになりがちです。
真横からターゲットマークに向かって対艦ミサイルやロケットを撃つといいですよ。
しかしステージ2でこんな罠を出すとは。

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