豚を狩るようにいたぶってやるぜぇ
■ ストーリー
マレー諸島にある国で消息不明になった工作員の元上司を探すために乗り込む部下のリコ。
その島は独裁者の圧制や汚職を背景に、対立する反政府勢力が各地でゲリラ活動を行っていた。
リコはその勢力と手を組み元上司を探しつつ政府転覆に協力するのであった。
■ システム
オープンワールドのTPSで各エリアはロード無しのシームレス移動。
普通のTPSと違うのはワイヤーフックによるアクションで高所移動や
ワイヤーの巻取りによる高速移動も可能。
また滞空時にはパラシュートを開きパラセイリングでの移動も出来ます。
このワイヤー操作は結構重要で敵から逃げたり崖上移動などにも利用。
さらにデュアルフックで物と物を繋ぐこともでき、敵を高所に吊るしたり車に引きずらせたり。
シューティング部分はちゃんと狙わなくてもエイムを敵に向けレティクルが赤くなれば
ヒットエリアなので移動しながら適当に撃っても倒すことが出来ます。
ただ、ADSで狙う場合は通常のエイムと同じように敵に合わせないといけませんが。
育成要素はマップに落ちているアーマーパックでゲージが増え、武器や車両パーツで
ブラックマーケットで武器や車両のアップグレードが出来ます。
また、ブラックマーケットでは発見済みポイントにファストトラベルも可能。
ゲームの目標は各勢力の任務をこなしていくのがメインになりますが
村、町、軍事施設などが無数に存在し、そこ落ちてるアイテム回収や
政府の設備を破壊することで達成度が増えていきます。
この達成度は実績にしか関係ありませんが、お金やカオスと言う国内の混乱指標が増え
カオスが一定以上になるとメインミッションも増えていくのである程度の解放が必要になります。
■ グラフィック
オープンワールドで木や建物のオブジェクト、破壊可能物が多い割りにロードは短く処理落ちもほぼ無し。
2010年製作だけど中々グラフィックの出来はいいですね。
背景もきれいだし遠景もある程度表示されています。
バグで遠景の山のテクスチャがなくなる禿山バグがあったようですがパッチで修正。
GonD版は修正済みのようです。
■ 実績
カウント系が殆どでゲーム内で確認が可能。
高難易度クリアと全車両に乗る実績が鬼門かな。
ノーマルでももりもり死にまくりです。
■ 総評
作業の繰り返しが多い、75点。
TPSやアクションはいいのですが、基本的にやることが殆ど同じ。
街や軍事施設はアイテム回収+設備破壊で達成率100%にして敵から逃げるだけ。
任務も種類は複数あるもののパターンは毎回同じでエンジニアのハッキング護衛から始まり
軍事施設の破壊工作、爆弾解除、VIPの護衛や拉致、ターゲットの殺害など。
それを3勢力分、合計45ミッションを繰り返します。
海外版はゲリラ兵のミッションもあるようですが、国内版は規制によりゲリラ自体カットされています。
ミッション中のチェックポイントの不便
ミッションでは特定ポイントでチェックポイントが入りますが、死亡時はそこまで戻されます。
が、ミッションの進行度だけじゃなくアイテム回収や施設破壊の達成度も戻されるので
ついでで回収してても死んでしまうとまた回収しなおしという面倒なことになります。
なのでミッションはアイテムガン無視でクリア優先がいいですよ。
強制スカイダイビング
一定以上の高さから落下すると強制的にスカイダイビングのモーションになります。
高めの施設で1階分下に移動するために外にジャンプして施設にワイヤー投げようとしても
そのままスカイダイビングのモーションになりカメラも外側を向いてワイヤーが間に合わず
パラシュート開いて旋回して移動という形になるのでそこらへんが不便。
敵が無限湧き
軍事施設以外では敵は増援で延々と湧き続けます。
基本的に目の前にいる敵を倒して山や建物の影に隠れてやり過ごせば大丈夫です。
敵を倒してもキルカウントしか増えず時間の無駄なので普通に逃げた方が早かったり。
軍事施設は大量に湧くけど増援はヘリぐらいしか来ないので戦い続ければ終わります。
あと不便と思った所はファストトラベルとガレージですね。
毎回ブラックマーケット呼んでムービー見せられて移動ってのがウザい。
武器や車両のアップグレード、車両配達も全部ムービー挟むのでウザい。
1回呼んで移動せずにもう1回呼ぶとムービーはカットされるので複数調達する場合はいいのですが。
と言うか1回で複数調達させろよ。
まぁ、ベースはいいのに作りが不便極まりない作品でした。
もうちょっとテスターやらの意見取り入れた方がよかったんじゃないかな。
ブラックマーケットの強化
武器は片手はハンドガンとサブマシンガン、両手はアサルトライフルとマシンガンの強化。
あとはグレネードとC4。特にC4は施設破壊で使うので早めに強化オススメ。
グレラン、砂、バズーカは1~2回ぐらいしか強制的に使う場面が無いし補給が厳しいのでイマイチ。
乗り物は基本的にヘリしか使わないので最初の小型ヘリと最後のハヴォックで。
小型ヘリは高速で離陸も早く小回りが利くので結構便利です。
ハヴォックはミサイルがあり耐久もあるので軍事施設に乗り込む時に使えます。
あとは装甲車も上げておくと軍事施設で乗っとった時に無双できます。
ストーリーに関して。ちょっとネタバレ注意です。
ゲームの終盤に裏で操っているリーダーが現れますが、その1人が旧日本軍の将軍の息子だったり
戦後の東南アジアに忍者が居たり、無政府状態の国の油田に日本が中国ロシアと肩を並べて
タンカーで乗り込んできたりと色々日本を間違った捉え方してる作品でした。
開発がスウェーデンの会社なのでアジアに無関心といった感じでしょうか。
主人公がアメリカの工作員なのでUSA!USA!的な作りなのは仕方ないのですが
脚本が三流の出来なのでそれすらも感じられないラストでした。
世界の危機はアメリカが救ったけど工作員使ってやろうとしてることは3国と同じだったり。
ていうか諸島にある油田に核ミサイル落としていいのかよ。